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映画館のデートは、古いでしょうか?
そもそも、なぜ映画館のデートは、ここまで一般的になったのでしょうか?
人間には、「同じ体験を共有すると、親密になる」という仕組みがあるからです。
しかし、それは人間に限りません。
チンパンジーによる実験でも同じでした。
社会的な動物は、親密になる法則があったのです。
目次
同じ映画を見ると、親密になる
チンパンジーの実験を説明します。
まず、チンパンジーと人間が同じ映像を見ます。
相手はチンパンジーです。
映像を見ているか、チェックする必要があります。
具体的には、視線を計測する機械を使っています。
同じ映像を見ると友好的になる
チンパンジーが人間と同じ映像を見ると、人間に近寄るようになりました。
警戒感が薄れたのです。
チンパンジー同士でも親密になる
次は、チンパンジー同士で同じ映像を見せます。
この実験結果も同じです。
同じ映像を見たチンパンジーは、同じ部屋に長く滞在しました。
さらに、毛づくろいする仲にもなりました。
一方で、別々の映像を見せられたチンパンジーは、互いに警戒をしました。
時にはケンカも起こります。
この研究報告の論文はこちら。[※]
同じ体験をすると親密になる
人間でもチンパンジーでも、同じ体験をすると、親密な仲になります。
同じ体験ですから、映画に限りません。
遊園地や美術館がデートの定番と言われるのは、もともとの本能から来ているのでしょう。
また、同じ教室、同じ会社にいるだけで、親密になることができます。
体験が共有されるからです。
お酒は共感を生む
飲みに誘うのも、昔からあるデートプランです。
それは、お酒によって共感が高まるからです。[※]
そう考えると、昔からある定番デートプランは、脳の特性や、本能に結びついていると分かります。
同じ脳活動パターンになる
一緒に映画を見ると、同じ脳活動パターンで記憶されます。[※]
つまり、個人別な違いはありません。
同じ体験をすると「親密さが増すようになる」という脳の特性です。
家で見る映画との違いは?
ネットフリックスやAmazonプライム・ビデオで、家でも映画をみることができます。
こちらも同じ体験なので、親密さを深めることができます。
ただし、家での体験です。
映画館で見る方が、物理的な距離が近づきます。
隣の椅子に座るからです。
物理的な距離は、心理的な距離にも影響します。
他の体験もできる
映画館のデートであれば、カフェに寄ったり、一緒に食事をする計画が立てられます。
つまり、同じ体験を増やすことができます。
そう考えると、家で一緒に映画を見るよりも、外に出た方が仲良くなることができるでしょう。
映画館のデートで気をつけること
前述のように、映画館のデートには、親密さを深めるメリットがあります。
しかし、注意点もあるので、これらのことに気をつけると良いでしょう。
後味の良い映画を見る
「後味の良い映画を見る」というのは、最低限のルールです。
人は、考えさせるような(いわゆる知的な)映画を好むことがあります。
これは、効果がありません。
海外で、サッカーやバスケットボールの試合を見ると、見ず知らずの人が抱き合ったりすることがあります。
劇的な逆転劇が起きた場合です。
素晴らしい体験ほど、距離を縮めることができます。
ホラー映画は?
ホラー映画は、デートに適しているのでしょうか?
それは、パートナー次第です。
一部の人は、ホラー映画を大好きですが、一部の人は本当に苦手です。
研究報告によると、ホラー映画は、一人で見るのではなく「誰かと見たい」と思っています。[※]
また、ホラー映画は、操るように脳を興奮させます。[※]
怖い思いをすると、恐怖に対応するため、視覚や聴覚が活発になります。
こうして、脳が興奮するのです。
ホラー映画も、デートの定番です。
研究が示すように、それは興奮を誘うからです。
寝てはいけない
もちろん、鑑賞中に寝てはいけません。
それでも、どちらかが寝てしまった場合は、内容を教えてあげると良いでしょう。
同じ体験をしなくても、教えることで、脳の活動パターンが同じになります。[※]
もし、このような仕組みがなければ、人間同士で協力することは、なかったでしょう。
マナーを守る
もちろん、映画を見るのに、マナーを守って下さい。
マナーが悪いと、相手は不安になります。
これでは、マイナスの体験です。
最後に
社会的な動物は、体験を共有することで、親密になることができます。
学校や会社などのコミュニティ内では、必然的に距離が縮まります。
もし、コミュニティの外にいるなら、同じ体験をすることが大切です。
デートという行為自体、人間が本能的に身につけたかもしれませんね!