「仕事ができるようになる」と「仕事ができるように見える」は、全く別のものです。
「仕事ができるようになる」と、あなたの評価は長く続きます。
「仕事ができるように見える」と、あなたの評価は続きません。
仕事には、2つの種類があるからです。
- 承認欲求を得る仕事(パフォーマンス指向)
- 学習を得る仕事(学習指向)
※ここでのパフォーマンスは、人目を引くという意味。
これは絶対に知っておくと良い内容ですが、なかなか広まっていません。
承認欲求を得る仕事とは、自分の心を満たす仕事です。
- あなたにとっては難しくない仕事
- スキルを披露できる
- 周りに能力を知らしめることが目的
- 未知の仕事は回避する
学習を得る仕事とは、新しいスキルを習得できる仕事です。
- あなたにとっては難しい仕事
- あなたは能力がないと落ち込むかもしれない
- スキルを習得できる
- スキルアップが目的となる
この2つのパターンは、誰もが経験します。
ほとんどの場合、「学習を得る仕事」が先です。
そして、年齢を追うごとに「承認欲求を得られる仕事」が増えていきます。
ここで仕事ができる人との違いが出てきます。
「学習を得る仕事」と「承認欲求を得る仕事」が選べるようになるからです。
承認欲求を得る仕事の悪い影響
「学習を得る仕事」と「承認欲求を得る仕事」を選ぶ人は、どのように違うのでしょうか?
この2パターンを研究した調査報告があります。[※]
承認欲求を得る仕事を選ぶ人は、自分の心を満たすために行動します。
そして「同僚よりも優れていること」を他人に見せようとします。
また、他人の噂にも関わろうとします。
一方で学習を得る仕事を選ぶ人たちは、コミュニティにとって有益な行動を取る傾向がありました。
必須ではない仕事。例えばボランティアなどにも積極的です。
仕事と直接関係がない行動は、新しい経験をするチャンスを増やします。
これが「学習指向」と言われる行動に繋がります。
これらのことからも、コミュニティにとって大切な人は「学習指向の人」ということが分かります。
承認欲求の仕事を選ぶ人は、その場での評価を得ることができるかもしれません。
しかし、長期的に評価されるのは、「学習を得る仕事」を選ぶ人です。
承認欲求の性格は変えることができる
承認欲求の仕事を選ぶ人に対しては、どのように対応するのが良いでしょうか?
心理学の研究によると、この性格は変えることができます。[※]
まずは前述の通り、承認欲求の仕事を選ぶデメリットを知ってもらいましょう。
そして、長期的な評価には、繋がらないことを認識してもらいます。
もちろん、周囲の環境が大事です。
上司や経営者は、「学習を得る仕事」を選ぶ人に対し、しっかり評価をする必要があります。
このようにしてコントロールしてあげれば、チームは円滑になります。
また、結果的に効率の良い仕事ができます。
本当の意味でスキルアップするには?
先に結論を書きます。
「あきらめにくく、退屈しない仕事」を選んでください。
科学的な研究によると、人工知能は15%の失敗をすれば、最も効率的に学習することができます。[※]
さらに動物での実験も、15%の失敗が学習に良いと見つかっています。
人間に当てはめるのは、急ぎすぎですが、失敗は学習に重要です。
100%成功するような仕事をこなしても、仕事ができる人にはなれません。
それは単に、今の仕事ができることの証明です。
本当の意味でスキルアップするには、失敗を経験できる仕事を自ら選びましょう!
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