【3秒ルールの科学】落ちた食べ物を拾って食べても良い?

3秒ルールの科学

3秒以内に拾えばセーフ

子どもの頃「3秒ルール」という科学的な根拠のない迷信がありました。

これは「お菓子が床に落ちても、3秒以内に拾って食べれば大丈夫」という謎のルールです。

英語では「5秒ルール」 として、同じような迷信が存在しています。
一度、落としてしまった食べ物を拾って食べても良いのでしょうか?

結論を言えば、「落とした場所の素材」と「落とした食べ物の種類」によります。
そして、リスクが少ないからと言って、確実に安全ではありません。

3秒ルールと社会性

3秒ルールは、社会性に関係します。
例えばレストランなど、公共の場で、落としたものを食べる人はいません。

周囲の目や、社会的な立場によって、3秒ルールは変化します。
家で一人の時は、ついやってしまうかもしれません。

子供の頃は言い訳に使えた

3秒以内だからセーフ」というのは、社会性と欲望を叶えるための「言い訳」でもあります。
子どもの頃は、社会性よりも欲望が上回ります。
これは大人と違って、周囲の目を気にするメリットが少ないからです。
つまり我慢できないのです。

3秒ルールは安全か?[研究報告]

3秒ルールは、海外にもあります。
興味深いことに、英語では「5秒ルール」となります。
5秒ルールのルーツは、分かっていないそうです。

私たちは、クラッカーやM&Mチョコのように、コーディングされたお菓子なら安全性が高いと思っています。
それは実際に、その通りです。
落ちたスイカは、直感で危険と分かります。

2015年以降、科学者たちは5秒ルールを研究し、検証結果を報告しています。

床の素材と食品の種類

アメリカ微生物学会に掲載された研究によると、科学者は「食べ物の素材」と「床の素材」に影響されると言います。[※]

3秒ルールにあるとおり、すぐに拾いあげることによって、細菌の汚染は少なくなりました。

見た目の通り、グミキャンディは汚染が少なく、水分が多いスイカは、汚染が進んでいました。
パスタのように粘性のある食べ物は、最も悪い影響を受けました。

私たちの直感は、間違っていなかったのです。

しかし、床の素材については、不思議なことが起こります。

カーペットなど、吸収性のある床は、食品の汚染を遅らせました。
そして、コーティングされた床やタイルは、食品をより汚染します。

材質は重要ですが、ほこりや汚れがあると、どちらにしても汚染が進みます。

他の研究でも、同様の結果です。

私たちが知らない汚染されたキッチン

私たちの直感と違うことがあります。
それは、汚染された場所です。

有名な話ですが、「テレビのリモコンやスマホは、便座よりも細菌が多い」というのと同じです。
これは、定期的に掃除されているかどうかです。

床よりも冷蔵庫のハンドル、キッチンカウンターの方が、細菌は多いのです。[※]

また、キッチンのスポンジも菌が多いのです。(そもそも完全に菌を排除することは不可能です)[※]

結論

3秒ルール」を適用すべきかは、2つの要素があります。

  • リスク(安全性)
  • 社会性

カーペットに、クラッカーを落としました。
すぐに拾えば、リスクは少ないでしょう。

しかし、最小限のリスクであっても、 100%安全とは保証できません。
私は一度、床に落としたならば食べないようにしています。

また、社会性も重要です。
あまり頻繁に3秒ルールを適用すると、周囲の目も気にならなくなります。

コミュニティは、価値観の同じ人が集まります。
小学生の頃は問題なくても、中学生になると、価値観が変わるかもしれません。

もちろん、みんなが同じ価値観に合わせると、息苦しくなります。

3秒ルールのような価値観は、嫌悪感が関わるので、ちょっと複雑です。
私たちは、複雑な社会性を経験することで、大人になっていきます。