ウォーキングにダイエット効果はありますか?
体重を減らしたいひとにとって、気になる質問です。
ブリガム・ヤング大学(アメリカ)の研究報告によると、ウォーキングはダイエットになりませんでした。[※参考文献1]
期間は半年間、以下のグループに分けられています。
・1日、10,000歩の学生
・1日、12,500歩の学生
・1日、15,000歩の学生
一日一万歩を超えると、体重が減るかどうかを調べたのです。
結果は、余計に歩くことで体重減少の効果は、見つかりませんでした。
他の生徒と同じように、体重が増えたのです。
学生の時期、体重が増えるのは、一般的です。
余計に歩いても、体重に差がなかったのです。
目次
ウォーキングはダイエットになるか?
別の研究報告によると、歩数の多いひとは、少ない体重と、少ない肥満度でした。[※参考文献2]
「どちらが正しいか?」という問題ではありません。
ダイエットは、単純です。
- 一日の消費カロリー > 一日の摂取カロリー → 体重が減る
- 一日の消費カロリー < 一日の摂取カロリー → 体重が増える
「たくさん食べても太らない」という人は、そのように見えるだけです。
結局、どこかで食べる量を調整しているのです。[※]
- まれなケースでは、代謝がよすぎる人が存在します。
ウォーキングのカロリー
体重58kgの人は、1時間歩くと、183kcalを消費します。
以下のサイトで計算できます。
1時間歩けば、ちょうどポッキーを1袋分[※]食べても、プラスマイナス0になります。
- ポッキーは、1箱に2袋入っているので注意。
1万5千歩で458kcal
1万5千歩あるくのに、だいたい2時間半かかります。
したがって、大まかに計算をすると、約458kcalの消費量です。
これは、朝食と同程度のカロリーです。
このように考えると、ウォーキングでダイエットすることは、可能と言えます。
ウォーキングは継続できる点で有利
ジョギングは、1時間で430kcal程度のカロリー消費量です。
これだけのカロリー消費をするには、ウォーキングだと2時間半程度かかります。
どちらがラクでしょうか?
1時間のジョギングは、かなり疲れます。
途中でつらくなります。
しかし、ウォーキングの2時間半は、肉体的にも精神的にもラクな部類です。
日常生活で歩く量を増やすだけ
ウォーキングの利点は、ラクなことです。
そして、日常生活に取り入れることができます。
- 通勤・帰宅時、2駅前で降りる
- エレベーターを使わない
- 犬の散歩をサボらない
日常生活で、簡単に歩く量を増やすことができます。
さらに、「継続しやすい」という大きなメリットがあります。
ダイエットの天敵は、モチベーション(飽き)です。
体への負担が小さいウォーキング
ジョギングや登山は、関節に負担が掛かります。
腰痛などの持病があると、日常生活に影響が出てしまいます。
ウォーキングのメリットは、関節への負担が少ないことです。
水泳は体への負担が小さく、カロリーを消費できる
関節への負担がなく、カロリーを最も消費できるのは、水泳です。
水泳は、気持ちがいいので、気分もよくなります。
精神的な負荷も少なく、効率的にカロリーを消費できます!
カロリー消費の王様は縄跳び
なわとびは、道具さえあれば手軽にできます。
なわとびのカロリー消費量は、体重58kgのひとが1時間で700kcal以上を消費します。
ウォーキングの約4倍、効率がよいです。
しかし、非常に疲れるのと、途中でつらくなります。
体重計に乗ってください
普段から体重を計ることは、ダイエット成功と強く相関します。[※参考文献3]
自分の体重が「減少傾向にあるのか」「増加傾向にあるのか」を知ることが大切です。
減少傾向にあれば、そのままで問題ありません。
増加傾向にあれば、お菓子を減らしたり、食事制限、今より多くの運動をしてください。
運動でのダイエットは、強い意志と大きな努力
たくさんの研究報告を分析した結果、運動を増やしても、ダイエットには大して貢献できないことが分かっています。[※参考文献4]
分析によるレビューですから、強い裏付けです。
これは「相当な努力をしないと、運動で痩せるのは難しい」という結論になります。
「運動で頑張ったのに、食事も制限する」というのは、本当に大変で難しいです。
私たちは、ラクに痩せる方法を探しますが、それは無理な話でした。
サウナで汗をかいても、体重減少にはなりません。
必要なことは、カロリーを消費し、カロリーを余分に摂取しないことです。
そのように考えると、ウォーキングは比較的ラクにカロリーを消費することができます。
ただし、歩いてお腹が空いたからといって、余計にお菓子・ジュースをとらないでください!