インスタで他人を使って、自分を良く見せる人たちと心理

自撮りの心理学

インスタグラムは、承認欲求であふれています。

私が変に写っている写真をインスタにアップされた

もちろん、故意でない可能性は高いでしょう。
自分が悪く写っている写真をアップする人は、なかなかいません。

しかし「自分を良く見せようとした」のであれば、それは心理学の悪用です。

心理学では、そのようなバイアスが存在します。

コントラスト効果同化効果です。

コントラスト効果

コントラスト効果とは、直前の記憶と比較してしまう心理効果です。[※]

正しく評価するには、すべての記憶と照らし合わせる必要があります。
しかし、コントラスト効果によって、直前の記憶に影響されてしまうのが人間です。

これにより、正しい判断ができなくなります。

この効果を知っていて、意図的にインスタにアップしたなら、 さすがにちょっと問題です。

同化効果

コントラスト効果は、対象が2人の時に影響します。
そこで「同化効果」という心理テクニックが存在します。[※]

同化効果とは、「集団に混じることで、その集団と同じように見える」という心理効果です。

簡単に言えば「見た目の良い人たちと、一緒に写真を撮る」というテクニックです。
同化効果は、時間が経つにつれて、記憶が定着します。

より長く、魅力的な集団に入るほど、あなたは同化することができます。

しかし、注意が必要です。

コントラスト効果と同化効果を使い分ける

前述の同化効果は、時間に影響します。
長い時間ほど効果的なので、長期的な付き合いにも向いています。

一方で「コントラスト効果」は、時間が短いほど有効です。

つまり長期的には「同化効果」を使い、「コントラスト効果」は短期的に使うのが最も効果の高い戦略です。

他の心理テクニックを使う

コントラスト効果は、ちょっと悪い考えです。

自分を良く見せるのに、もっと別の方法はないでしょうか?
インスタグラムなどのSNSで有効な戦略が、いくつかあります。

人に撮ってもらう

自撮りの心理研究による報告です。[※]

自撮りは、自己評価をアップさせます。
つまり、自分で撮影した写真は、自分にとって高評価になるのです。

これを逆に利用すると、他人に撮ってもらえば、その人は「あなたの写った写真を高く評価する」ということになります。

お酒を飲むと魅力的に見える

お酒を飲んでいる人は、魅力的に見える」という心理学の研究報告があります。[※]

言われてみれば、心当たりのある人も多いのではないでしょうか?

異性を飲みに誘うのは「魅力的に見えるから」なのかもしれません。

ただし、気をつけてください。
お酒を飲み過ぎている姿は、魅力度が下がってしまいます。
科学的にも、お酒は健康リスクが非常に高いです。

最後に

あまりに自分を良く見せると、付き合ってからガッカリされるかもしれません。
長期的な付き合いになれば、自分は「元の自分と同じ」ように見られます。

結局のところ心理学は、私たちが正しい判断をするためにあります。
心理学を悪用すれば、結果的に上手く行かないかもしれません。