誰もが眠る瞬間に、「ビクッ」となる経験をしたことがあると思います。
よく知られている現象にも関わらず、日本では名称が一般的ではありません。
この現象は「ジャーキング」と言います。
Wikipediaによると、スリープ・スターツ(Sleep Starts)とも言うようですが、英語の科学メディアでは、ハイプニック・ジャーク(Hypnic jerk)と呼ばれることが多いです。
目次
心配する必要はない
ほとんどの場合、ジャーキングを心配する必用はありません。
不定期に起こるジャーキングは健常です。
おかしなほど痙攣したり、睡眠不足になるようでしたら、ジャーキングとは関係なしに、専門家に相談しましょう。
あなたはネットでジャーキングを防ぐ方法を見たかもしれません。
ジャーキングを改善するのではなく、悪い睡眠環境を改善しましょう。
アメリカ睡眠医学アカデミーによると、ジャーキングは「夕方以降のカフェイン」「ストレス」「夕方以降の激しい運動」「睡眠不足」などで起こると言います。[※]
ただし、これは決定的な証拠ではないようです。
上記は基本的な睡眠の心得に見えますが、注意が必要です。
それは「夕方の運動はベスト」ということです。
体内時計の調整において、運動をする時間帯のベストは夕方です。
それ以降でも「運動をしない」よりはマシですが、睡眠の直前はなるべく控えましょう。
それでも「運動しない」が最も悪い影響を受けます。
変温動物のハエであっても、夕方には暖かい場所に移動して、体内時計を調整しています。
現代人の生活では、気づけない肉体の法則だと思います。
- ただし、朝に運動するのは、悪いことではありません。誰もが都合の良い時間帯を持っているので、好きな時間に運動すれば大丈夫です。
ジャーキングの要因として考えられるもの
ひとつは「神経がオフになる時に発生する」という理論です。
これは生理現象のようなものです。
もうひとつは「睡眠直前に筋肉が緩む時に発生する」という理論です。
これにより「落ちている」と脳が誤解して、緊急処置として「筋肉を痙攣させる」というものです。
地面を踏み外す夢
寝る瞬間に「ビクッ」となった時、「地面を踏み外す夢」を、見ることがあります。
崖から踏み外す夢は、ヒヤッとしますよね。
実は、あまり研究されていないようで、この文献が見当たりません。
ただひとつ言えるのは「夢は身体と連動することが多い」ということです。
トイレを探す夢は、実際に本体の体が、尿意を感じていることがあります。
そのことからも「筋肉が緩んだときに、落ちると感じて」それが、地面を踏みはずす夢になったのではないでしょうか。