「やる気おみくじ」というWEBアプリを作りました。
心理学を使って、モチベーションをアップさせるアプリです。
勉強やトレーニングなど、継続できない人にオススメです。
ギャンブルは、心理学の悪用とも言えます。
ソーシャルゲームのガチャも、人間の射幸心を利用しています。
「この射幸心を、いい方向に利用できないか?」という考えで、このWEBアプリを作りました。心理学とは、こういう使い方をするべきではないでしょうか。
やる気おみくじは、以下からアクセスできます。
登録などは一切なく、ブラウザで動作するので、すぐに使えます。
ここでは、「やる気おみくじ」の使い方と、実際に使った感想を説明します。
目次
タスクを設定する
まずは、やるべきタスクを決めます。
私は、プログラミングの勉強を40分することにしました。
1時間だと挫折する可能性があるので、現実的な40分を選択します。
ルーチンにするため、タイマーアプリを使って、時間を計ります。
また、勉強する時間を決めることで、よりルーチン化できます。
スマホアプリのリマインダーやカレンダーを使って、時間が来たら、通知が届くように設定します。
私は夜型人間なので、22時に設定しました。
タスクが決まったら、「やる気おみくじ」の「はじめる」から設定画面に移動します。
タイトルに「プログラミングの勉強を40分」と入力します。
このタスクができたら、1回おみくじを引くことができます。
得点を設定する
次に得点を選びます。
1回おみくじを引くと、1点から5点のポイントがランダムに入ります。
設定した得点に到達するまで、タスクをこなし、おみくじを引きます。
最初は、20〜30点がオススメです。
最後に報酬を設定する
もし、プログラミングの勉強を続けることができたなら、自分に報酬を与えます。
勉強のご褒美ですから、あまり高価な物は買えません。
美味しいケーキぐらいが、ちょうど良いかもしれません。
私は、報酬に「デパ地下のケーキを買って食べる」を入力しました。
設定が完了したら、おみくじを引く画面に移動します。
これで、おみくじを引く準備ができました。
※まだ引かないでください。
おみくじを引く
それでは、実際にプログラミングの勉強をします。
私はプロゲートというサイトで、勉強することにしました。
タイマーをセットして、40分勉強します。
もちろん勉強なので、あまり楽しい時間ではありません。
40分勉強ができたら、「おみくじを引く」ボタンを押します。
大吉(4点)がでました!
今日は運が良いみたいです。
ご褒美に近づきました。
おみくじを引いたら、タイトル画面に自動で戻ります。
タスクをこなす
翌日、また40分勉強して、「おみくじを引く」ボタンを押します。
今度は、小吉(1点)でした。
これを何度も続けます。
土日など、時間があるときは、1日に何回も勉強して、おみくじを引きました。
達成したら報酬を受け取る
あと1回勉強すれば、目標達成です。
そして、ついに目標の得点に届きました。
目標を達成したので、デパ地下でケーキを買います。
面白くないタスクを頑張ったご褒美です。
何もせず食べるケーキより、数倍は美味しく感じます。
まるで、海外に1ヶ月滞在して戻ってきて、日本食を味わった時のような美味しさでした。
達成したらおみくじを作り直す
達成したら、おみくじを作り直します。
そして、またプログラミングの勉強を続けます。
タスクが簡単であれば、目標の得点を増やしてください。
次は焼き肉か、寿司などを報酬にしても良いでしょう。
このようにして、プログラミングの勉強を続けることができました。
この時点で、プログラミングを勉強する理由や目的を忘れています。
ケーキを食べるために、勉強をするのです。
勉強しなければ、美味しいものを食べることはできません。
そして私は、今も勉強が継続できています。
すべての娯楽は、モチベーションになります
すべての娯楽は、モチベーションとして、燃料になります。
マンガの新刊が出ましたか?
まだ買わないでください。
タスクをこなしてからです。
映画が好きであれば、映画をモチベーションにできます。
ドラマも1話ごと、少ない得点設定をすれば、タスクをこなせます。
今まで何もせず、娯楽を消費できたものは、モチベーションに変換できます。
なぜ、モチベーションを維持できるか?
そもそも勉強は、何のためにするのでしょうか?
私はプログラミングの勉強をして、アプリを作ったり、他人から尊敬されるようになりたかったのです。
これが、本当の目標です。
しかし、この目標は、あまりにも遠すぎます。
何年も掛かるでしょう。
そのため、「スキルが身についた」という実感は、すぐにはやって来ません。
すぐに上達できれば、誰だってモチベーションは続くのです。
スポーツでも、勉強でも、地道な努力を続けないと、本当の目標は達成できません。
本当の目標を忘れることが大切
いったん、本当の目標は忘れましょう。
このままでは、道のりが遠すぎて、挫折してしまいます。
ですから「やる気おみくじ」を使って、目の前の目標に対して、夢中になるのです。
目の前のことを続けるだけで、大きな目標にたどり着きます。
ランダムが夢中にさせる
人間は、ランダム(ギャンブル性)を好みます。
ゲームにランダム要素があるのは、人々を夢中にさせるからです。
SNSも、ランダム要素が多く含まれています。
いま、SNSの画面を見れば、誰かが面白い投稿をしているかもしれません。
いまは面白くなかったとしても、次に期待して、ついつい何度もSNSを見てしまいます。
お店に行けば、今日限りのお買い得商品があるかもしれません。
中古ショップは、商品自体がランダムです。
これらは、集客率を上げる施策です。
脳がランダムを好む理由
脳科学の研究は、人間以外の動物でも、ランダムが好きなことを見つけました。
報酬がランダムだったとき、前頭葉(行動を開始したり抑制する機能)が反応し、やる気が引き起こされるのです。[※]
近年のスマホゲームやSNSを見ると、不思議なことではありません。
私たちは、ランダムなだけで夢中になるのです。
これを「可変報酬」と言います。
おみくじは夢中になれる
朝の情報番組には、必ずと言って良いほど、「毎日の占い」があります。
誰もが、今日の運勢が良いことを期待しています。
もし、今日の運勢が悪かったら、明日に期待するだけです。
「おみくじ」にも、同じ魅力があります。
一方で「お守り」は、中身が不変です。
そうにも関わらず、私たちはランダムに引きつけられるので、「おみくじ」が人気なのです。
本当は、「お守り」を買った方が確実なのです。
やる気おみくじのトリック
この「やる気おみくじ」には、モチベーションを維持するトリックがあります。
ひとつは、面白くないタスクや、遠すぎる目標を忘れられるからです。
大きな目標から目をそらし、おみくじに目を向けます。
本当の目的も忘れて、ランダムを引くために、努力することができます。
それは、前述の研究が示すように、脳反応を促進するからです。
つまり、ランダムを引くだけで、快感なのです。
勉強だけでなく、筋トレや運動が続かない人にもお勧めです。
ぜひ、使ってみてください。
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