ハードディスクの寿命はどれくらい? 壊れにくいメーカーはどれか?

ハードディスクの寿命について

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バッファローのハードディスクは1年で壊れた

先日、友人がこのようなことを言っていました。
彼は、アイ・オー・データのハードディスクしか買わないと言います。

実は、バッファローもアイ・オー・データも、中身のハードディスクは他社製です。
信頼性に違いは、ありません。

両社のハードディスクが何製かは、中身を空けることで分かります。
購入前に、知る方法はないのです。

たまたま、バッファローのハードディスクが壊れただけです。
私の場合は、アイ・オー・データのハードディスクが先に壊れました。

Amazonで「1年で壊れた」というレビューは、目に焼き付くように、悪い印象を受けます。
壊れた人はレビューを書き、壊れなかった人はレビューを書きません。(壊れていないという報告はレビューを書く意欲になりません)

ハードディスクメーカーに、違いはあるのでしょうか?
また、ハードディスク全体の寿命は、どうでしょうか?

ハードディスクの寿命は4年〜6年

クラウドストレージサービスを提供しているBackblazeは、ハードディスクの統計を取っています。

こちらのデータによると、最も壊れやすいのは6年目です。

6年というのは、平均値ではなく中央値です。(平均値よりも現実的で実感しやすい集計方法です)
9人の年収が100万円で、1人の年収が1億だった場合、平均年収は1,010万円です。
このような統計では、平均値が役に立たないため、中央値を使います。

そうであれば、6年以内に買い替えれば良いのでしょうか?
もう少し詳しく分析する必要があります。

  • 最初の1年で5%のハードディスクが壊れています。
    最初の1年は、壊れやすいです。
  • 1年目から3年目は、1.4%の故障率です。
    1年目から3年目は、一番壊れにくい時期です。
  • 3年後は、11.8%の故障率です。
    3年経過すると、故障率が急上昇します。
  • 4年後、約20%のハードディスクが壊れています。
    さすがに4年経過すると、壊れる確率が一気に高くなります。
  • S.M.A.R.T.チェック(HDDの健康診断)は、あまり役に立たない。
    HDDの健康診断で故障を予測するのは、難しいようです。[※]

最初の1年で、5%が壊れています。
つまり、データを守るためには、最初からバックアップ用に、2台のハードディスクを買う必要があります。

そして、すでに4年が経過したハードディスクを使ってる場合、すぐにでもバックアップ用のハードディスクを購入してください。

信頼できるハードディスクのメーカーは?

冒頭のように、バッファローやアイ・オー・データは、ハードディスクのメーカーではありません。
それでは、壊れにくいハードディスクのメーカーは、あるのでしょうか?

こちらについても、Backblazeさんのデータが役に立ちます。[※]

WDは安定しているが…

最も壊れにくいハードディスクのメーカーは、Backblazeさんによると、HGST(日立)です。
現在は、WD(米ウェスタン・デジタル)に売却されています。

この統計を見る限り、WDのハードディスクが良さそうに見えます。
しかし、Backblazeさんが選んだのは、(壊れやすそうに見える)Seagateのハードディスクです。

この統計は、個体数にも依存するので、壊れにくいハードディスクを見つけるのが困難だったのです。
Seagateのハードディスクは、コストパフォーマンスが高い点で選ばれました。

このことから分かるのは、「メーカーでハードディスクを選ぶのは、あまり意味がない」ということです。

結局はコストパフォーマンスで選んで良い

大切なデータを保管するには、必ずバックアップが必要です。
そうであれば、ハードディスクはコストパフォーマンスで選んで問題ありません。

私は、大量の写真と映像を、外付けハードディスクに保存しています。
仕事用のデータは、SSDを使っています。

ここ数年は、WDのハードディスクしか購入していません。

コストパフォーマンスが高いHDD

2020年10月の段階で、コストパフォーマンスが優れた容量のハードディスクを紹介します。
ポータブルタイプと据え置きタイプでは、据え置きタイプの方がコストパフォーマンスは高くなります。

据え置きタイプは、電源を必要とするので、場所やコンセントを取ります。
どちらが壊れやすいかなどは、ありません。
値段と場所を考えて選ぶと良いでしょう。

据え置きタイプは6TB

据え置きタイプは、6TBが最もコストパフォーマンスが高くなります。

ただし、据え置きタイプは、場所を取ります。
したがって、比較的コストパフォーマンスが高い8TB、10TBを選ぶのも良いでしょう。
(12TBはコストパフォーマンスが悪すぎます)

単純なコストパフォーマンスだけではなく、場所に対して、容量を選ぶのも重要です。
場所を取ることは、コストです。

ポータブルHDDは5TB

ポータブルHDDは、5TBが最もコストパフォーマンスの高いHDDです。
つい最近の変化です。(以前は4TBでした)

ハードディスクが壊れる前兆

ハードディスクから、カチッという音がしたり、きしむ音がしていると、故障の前兆かもしれません。
また、読み書きに失敗したり、フリーズの傾向があれば、故障が近いはずです。

これらの変化があった場合、直ちにバックアップを取りましょう。
ハードディスクは、内部に物理的な可動部分があるため、機械的な故障が起こります。

なによりも、最初から常にバックアップを取っておくことが大切です。

また、SSDは前兆がなく、突然壊れます。

ハードディスクが壊れないようにするには?

ハードディスクは、内部に物理的な可動部分があります。
そのため、熱、ほこり、湿気、移動、地震などの影響を受ける可能性があります。

しかし、Backblazeさんのデータによると、1年で5%のハードディスクが壊れます。
そう考えると、予防の対策に、それほどの意味はないと言えます。

災害に注意

洪水や火災によって、PCごと失うこともあります。
絶対になくしてはいけないデータだけは、オンラインストレージ(クラウドストレージ)を使うのも手です。

Dropboxや、Googleドライブなどが有名なサービスです。

ハードディスクのデータ復旧

以前「ハードディスクが壊れてしまった」という同僚がいました。
個人のハードディスクですが、自分で描いたイラストが入っていて、非常に悩んでいました。

データ復旧サービスは、どれも高額です。
毎日のように利用されるサービスではないのと、お金の問題でない場合があるからです。

論理的な障害には復旧ソフトがある

ハードディスクが物理的に壊れた場合、データ復旧サービスを利用するしかありません。
非常に高額で、直らない可能性もあります。(先に見積もりをしましょう)

一方で、ハードディスクには、論理的な障害もあります。
この場合は、復旧ソフトで直る可能性があります。

これらはバックアップさえ取っておけば、防ぐことができたのです。
やはり、最初から2台のハードディスクを購入してください!

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