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キヤノンからEOS M6が発表されましたね。
EOS M3の後継機種の扱いになっていますが、実際は値段などの面から上位機種と考えた方が良さそうです。
私もEOS M3ユーザーなので気になっています。
そこで同じEOS M3ユーザーのためのM6、M3、M5の比較表を作ってみました。
さらに細かい部分の解説もしますね。
キットレンズで購入する際のメリットも書いています。
記事内リンク:EOS M6のお得な買い方は?
目次
EOS M6、M3、M5の比較表
機種名 | 発売時の価格 | 有効画素数 | 発売日 | 画像エンジン | ISO感度 | シャッタースピード | サイズ | 重量 | フォーカス | 連写機能 | 動画に関する機能 | カメラ内RAW現像 | Bluetooth | NFC | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
EOS M6 | 99,900円 | 2420画素 | 2017年4月 | DIGIC 7 | 25600 | 1/4000~30秒 | 112×68×44mm | 390g | デュアルピクセル CMOS AF方式 | ワンショットAF時:最高約9.0コマ/秒 | 1920×1080(Full HD):59.94/50.00/29.97/25.00/23.98p 1280×720(HD):59.94/50.00p 640×480(SD):29.97/25.00p |
ボディー内5軸手ブレ補正 タイムラプス動画 |
あり | あり | あり |
EOS M5 | 112,500円 | 2420画素 | 2016年11月 | DIGIC 7 | 25600 | 1/4000~30秒 | 116×89×61mm | 427g | デュアルピクセル CMOS AF方式 | ワンショットAF時:最高約9.0コマ/秒 | 1920×1080(Full HD):59.94/50.00/29.97/25.00/23.98p 1280×720(HD):59.94/50.00p 640×480(SD):29.97/25.00p |
ボディー内5軸手ブレ補正 タイムラプス動画 |
あり | あり | あり |
EOS M3 | 61,344円 | 2420画素 | 2015年3月 | DIGIC 6 | 12800 | 1/4000~30秒 | 111×68×44mm | 366g | ハイブリッド CMOS AF III 方式 | 最高約4.2コマ/秒 | 1920×1080(Full HD):29.97/25.00/23.98p 1280×720(HD):59.94/50.00p 640×480(SD):29.97/25.00p |
なし | なし | あり |
EOS M6は、上記の比較表からも見ての通り、ほぼM5と同じスペックです。
EOS M5と比べたときに大きな変更点となるのが、EVFが内蔵されているかどうかです。
細かい部分ですがEOS M6はM5と比べて、液晶モニターが上方向に180度回転します。つまり自撮りが可能です。
EOS M3との比較で注目すべきポイント
値段が4万円近く高くなっている
EOS M6はM3と比べると、発売時の値段が4万円近く高くなっていることに気づきます。
絶妙かつ悩ましい値段設定。EOS M5を買いたいけれど内蔵EVFは不要と思っているユーザー向けの機種であると言えます。
スペックを落としたミラーレスの廉価機をキヤノンが出すかどうかは不明ですが、今のところ情報はありません。
画像処理エンジンの世代が違う
DIGIC 6だったEOS M3から、DIGIC 7にスペックアップしています。
これは大きな違いです。
撮影機能としては、被写体検出と追尾性能が向上していますし、手ブレ補正の性能も大きく向上しています。また、画質面ではノイズリダクションが進化し、高感度時の解像感が向上※しました。さらに、小絞り撮影時の解像感もアップして、回折ボケの補正が進化しています。
出典:カメラの高感度を追求した、初搭載のDIGIC7とは
補足しておきますと、ここに書いてある手ブレ補正は動画に対するものです。
ISO感度(夜景や暗い場所での撮影)が強くなった
これも大きな違いですね。
ISO感度の最大値が、EOS M3では12800だったのが25600になりました。
もちろん最大値だけでなく、全体的な高感度撮影でノイズが少なくなり、画質も良くなりました。
特にISO1600で実感できるそうなので、これは非常に魅力的です。
私もISO1600あたりをよく使うのですが、夕方以降、ちょうど手持ちで撮るのに便利で使用頻度が非常に高いです。
AF機能、連続撮影枚数の向上
デュアルピクセル CMOS AF方式によって、AF機能は大きく改善。
これはEOS M5で大きく実感できますよね。EOS M3は、本当にAFが遅いのです。
前回記事:EOS M3のデメリット
連続撮影は、4.2コマ/秒から約9.0コマ/秒へとスペックアップ。EOS M5と同じです。
動画撮影は大幅に性能アップ
EOS M3と比べると、EOS M6では動画撮影機能が大幅にアップしています。私もM3から買い換えるか悩んでます。
フルHD(1920×1080)で60fps対応
これは大きな変更点で、EOS M3では1280×720のHDサイズでしか60fpsに対応していませんでした。
60fpsになると、非常になめらかで気持ちの良い動画が撮れます。動画撮影では重要なポイント。
スローモーションが撮れる120fpsに対応していないのは少し残念です。4K動画も対応していませんが、これはまだ必要でないと思います。
ボディー内5軸手ブレ補正に対応
強力な手ブレ補正がEOS M5から搭載されています。
手ブレ補正レンズとの組み合わせで、さらに強力な補正が掛かります。
動画撮影では非常に重大で、旅行などのシーンで大いに活躍します。
EOS M3ユーザーが乗り換える理由にもなりそうです。
また、勘違いしやすいのですが、ボディー内5軸手ブレ補正は動画に対してのみ有効です。
タイムラプス動画に対応
タイムラプス機能は、動画作成で非常に頼りになります。
とりあえずタイムラプスを挟んでおけば、どんな動画でもそれなりの出来になりますから……。
EVFが小型でデザインも良くなった
電子ビューファインダー EVF-DC2がEOS M6と一緒にリリースされます。
前モデルのEVF-DC1が発売時33,000円(税別)だったのに対し、EVF-DC2は25,000円(税別)と8,000円も安くなりました。
液晶から有機ELパネルに進化して、くっきりとした映像になります。本体は約29gで軽量化。サイズも小さく、見た目もオシャレになってます。
ただし銀色のEVF-DC2は、単体で購入不可です。
銀色のEOS M6とセットで購入しなければならず、しかも限定5,000台とのこと……。
EVFは単体で購入すると損をする
EOS M6はEVFありと、EVFなしのモデルでは、10,000円しか差がありません。
安くなったとはいえ、EVF-DC2は単体で買うとかなり損ですね。
私はEOS M3でEVFをほとんど使っていませんが、差額が10,000円なら買ってしまいそうな絶妙な価格設定。
EVFを使わなかった理由は前回の記事に書いてます。
前回記事:EVFは必要ない
その他の細かい違い
画質面の話に戻りますが、F値の高い(絞った)撮影でも、回折ボケ補正で広角の風景写真に強くなりました。DIGIC 7の恩恵です。
もともとEOS M3の画質は非常に満足いくものでしたので、そういう意味では画質面での大きな実感は得られにくいかもしれません。
実際にM3とM5の画質を比べても、それほど違いは感じません。
Bluetoothリモートコントローラー
EOS M5からはBluetoothリモートコントローラーが使えるので、動画撮影やSNSの連携が楽になりました。
スマートフォンをカメラのリモコンとして気軽に活用可能。電源レバーをONにするだけで、自動的にBluetooth接続完了。スマートフォンとカメラが常時接続されているため、従来のリモートライブビュー機能よりも素早く機能を利用できます。
出典:キヤノン公式 Camera Connect (for iOS/for Android)
滅多にないかもしれませんが、動物などを撮るときにカメラに近づけない状態でも操作が可能。
重量は30g程度アップ
あまり気にならないかと思いますが、M3よりわずかに重量アップ。サイズはほぼ同じです。
EOS M6のお得な買い方は?
キットレンズとレンズ単体の値段を比べて、EOS Mユーザー向けにお得な買い方を調べてみました。
レンズ単体で購入するより、キットレンズで購入する方が安く買うことができるため、EOS M6の乗り換えをするべきか迷っている方はご参考ください。
キットレンズとレンズ単体の値段比較
いずれもキヤノン公式オンラインショップ(2017年2月時点)の値段です。
- レンズキット EOS M6+EF-M18-150 135,000円(税別)
- ボディ単体 EOS M6 92,500円(税別)
- レンズ単体 EF-M18-150mm 57,800円(税別)
- キットレンズなら約15,000円程度安く買える
まずEF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STMを買おうとしていて、すでにEOS M3などを持っているユーザーの場合です。
EF-M18-150mmは、このレンズ1本で広角から望遠まで撮れてしまう便利なズームレンズです。
画質も良く、Mシリーズ所有者はレンズ単体で買い足すか悩ましいところです。
EOS M6に乗り換えると、15,000円程度安くEF-M18-150mmが手に入ります。
EOS M3から乗り換えて、EOS M6本体に77,200円(マイナス下取りなど)の価値を感じたなら購入しても良さそうです。
- レンズキット EOS M6+EF-M15-45レンズキット 107,500円(税別)
- ボディ単体 EOS M6 92,500円(税別)
- レンズ単体 EF-M15-45mm 29,750円(税別)
- キットレンズなら約15,000円程度安く買える
次にEF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMを買おうとしていて、すでにEOS M3などを持っているユーザーの場合です。
EOS M6に乗り換えると、同じく15,000円程度安くEF-M15-45mmが手に入ります。
同じくEOS M6本体に77,200円(マイナス下取りなど)の価値を感じたなら購入しても良さそうです。
ただし、EF-M15-45mmは中古でも安くなってきたので、EF-M18-150mmのレンズよりも購入メリットは少なくなります。
それにしてもキヤノンの価格戦略は絶妙ですね……。
まとめ
- EOS M6はAF性能と動画性能が大きく強化された。
- 画質面では高感度に強くなった。
- EOS M3に満足しているなら、レンズ欲しさに買う必要はない。
- EOS M6の性能が欲しくて、キットレンズも購入したいならお得に買える。
- キヤノンユーザーがミラーレスに手を出すならば、EOS M6は大変満足のいく機種。
EOS M3ユーザーから見たM6の評価は以上のような感じです。やはりEOS M3の動体撮影に不満がある方は買いだと思います。