EOS M3の最終レビューと評価

EOS M3を購入して1年が経ちました。ソニーのNEX-5Dからの買い換えです。
後継モデルのEOS M6が発表されたこのタイミングで、使い倒したEOS M3の最終的なレビューをします。
サンプル写真もたくさん用意できましたので、作例を交えながらレビューします。

EOS M6を控えた今は買うべきでない

EOS M3の後継機種として、EOS M6が発表されました。
今はどうしてもタイミングが悪いとしか言いようがありません。

EOS M6を狙うとしても、型落ちとなったEOS M3を買うにしても、旅行の予定などがなければすぐに買うべきではないでしょう。
EOS M6とM3の比較表を作りましたので、迷っている方はご参考ください。

サイト内リンク:EOS M6の購入メリットとEOS M3との比較表

2017年2月の時点で、EOS M6とEOS M3を比べると、キャノン公式オンラインショップで4万円程度の価格差があります。
比較表で性能を確認して、用途に合えば安いEOS M3を買うのはありだと思います。

EOS M3を買うべき人

すでにキヤノンの一眼レフを持っている人は、迷わず買いのレベルです。
私はEOS 6Dのサブ機として使用していますが、EOS M3は本当に買って良かったカメラ。

特に風景撮りであれば、EOS 6DとEOS M3の組み合わせは、他社製品にないパフォーマンスを発揮します。

EFレンズを組み合わせてレンズ交換不要にする

私が風景写真で使う組み合わせは以下です。
・EOS M3にEF24-70mm F4L IS USMを装着。純正のマウントアダプターが必要。
・EOS 6DにEF16-35mm F4L IS USMを装着。

EOS M3とEOS 6D

レンズが大きいのでEOS M3が小さく見えます。ここまで小さいと持ち運びが楽です。

EOS 6Dのセンサーは35mmフルサイズなので、広角側の焦点距離は16mm-35mmそのままです。
EOS M3のセンサーは1.6倍のAPS-Cサイズなので、フルサイズ換算の焦点距離は38.4mm-112mmとなります。
この組み合わせは、16mmから112mmまでの焦点距離をレンズ交換なしで実現できます。
EOS M3は非常にコンパクトなので、レンズを持ち運んでいるような運用ができるのです。

キヤノンのセンサーは、同じ世代なら機種違いによる画質がほとんど変わらないため、RAW現像もやりやすいメリットがあります。
レンズもEF24-70mm F4L IS USMと、EF16-35mm F4L IS USMの画質は非常に似ていて、高解像感・高画質です。この2つのレンズは素晴らしい!

EOS M3の良い点と悪い点

EOS M3の良い点

良い点は、コンパクトさと画質です。前述の通り、他のEOSの一眼レフと比べても画質は大きく違いません。非常に高精細で満足しています。
また、夜景に必要な高感度の画質も良好です。しかし、ソニーや富士フイルムのミラーレスと比べると高感度に関しては一歩ゆずりますね。

旅行・スナップ写真に最適なコンパクトさ

ミラーレスの利点は、軽量コンパクトなボディで一眼レフと同等の画質が得られる点です。
私がEOS M3を買って良かったと思えるのは、レンズを含めたコンパクトさと画質の両立です。
実はレンズに目を向けると、コンパクトさや画質での優位点が大きくなります。
記事内リンク:レンズのレビューに飛ぶ

EOS M3の悪い点

ここから悪い点ですが、ネットでも散々言われているとおり、動く被写体は苦手です。
AFの反応が遅いため、動体の撮影をする人は本当に避けた方が良いです。
EOS M5ならかなり改善されているので、ミラーレスで動体を撮るなら選択の余地はあるでしょう。
私は動体を撮るときは6Dで撮ります。EOS M3はポートレートでも、ストレスを感じることでしょう。

M5のAFについては、こちらの方のレビューが大変参考になりました。

キヤノン EOS M5 レビュー:第21回 動体撮影@羽田空港 | GANREF

EOS Mシリーズ専用レンズのレビュー

EF-Mレンズ群

通常キヤノンのミラーレスは、EF-Mレンズを装着します。

キヤノン:一眼レフカメラ/ミラーレスカメラ用交換レンズ|EF-Mレンズ 商品一覧
一眼レフカメラ/ミラーレスカメラ用交換レンズのEF-Mレンズ商品一覧です。

フルサイズ用のEFレンズやAPS-C用のEF-Sレンズがあるにしても、ソニーに比べると少ないですね。

商品一覧 | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー
ソニー デジタル一眼カメラα(アルファ) 公式ウェブサイト。デジタル一眼カメラα(アルファ)の商品一覧ページ。デジタル一眼カメラα(アルファ)の全商品をご紹介いたします。

ネットでもラインナップの少なさへの意見が厳しいです。
しかし待ってください。
EF-Mレンズは確かに種類が少ないのですが、非常に優れた描写のレンズしかありません。
そして低価格です。描写性能から言えば、本当にこんな値段で良いのかと思います。

私が所有しているレンズをざっと紹介します。

EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMはEOS Mシリーズを買う理由になるレンズ

EOS M3にEF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMを装着

このレンズはフルサイズ換算で、24mmから72mmをカバーします。最もよく使われる標準ズーム領域です。
非常に優れた描写力にも関わらず、とんでもない軽量コンパクトなレンズです。

ライバルのソニーαシリーズには、これよりもコンパクトなE PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSSというレンズがありますが、散々な描写です。
私も使ってました。最軽量でE PZ 16-50mmを選ぶなら良いのですが、トータルのパフォーマンスはEF-M15-45mmが圧倒的です。

実はこのEF-M15-45mmと本体との組み合わせが、他社製のミラーレスと比べて大きな優位点に変わります。
優れた描写と、軽量コンパクトをバランス良く両立しています。ソニーαシリーズとE PZ 16-50mmを付けたモデルは、コンパクトさでは優れていますが、描写とのバランスに欠けます。
ソニーもキヤノンも、センサーサイズはオリンパス製と比べて大きいため、カメラ本体の描写能力は高いのです。

EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMの作例

EOS M3+EF-M15-45mm作例「子猫」

EOS M3+EF-M15-45mm作例「夕景」

EOS M3+EF-M15-45mm作例「月」

EF-M15-45mmの沈胴式レンズについて

EF-M15-45mmは、コンパクトさと描写を両立するため、沈胴式というスタイルになっています。
沈胴式というのは、専用のレバーを引いて、撮影可能になるレンズです。
これは手間なので、慣れるまで不満となります。絶対に店頭で確認しておいた方が良いですよ。

EF-M15-45mmとEF-M18-55mmでは?

EF-Mレンズには、似たようなズームレンズが2種類ありますが、迷わずコンパクトなEF-M15-45mmを選んだ方が良いです。
広角側の15mmと18mmでは、風景などで明らかに違いが出ます。15mmの方がパースのある迫力な写真を得られます。この3mmの違いは大きいです。
一方で望遠側の45mmと55mmを比べると、それほど違いは感じません。望遠側の10mmに大した違いは感じないのです。

EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STMも素晴らしいレンズ

EOS M3にEF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STMを装着

私は望遠側がもっと欲しい時は、EF-M55-200mmを装着します。88mmから320mm(フルサイズ換算)までの被写体をサポートできます。
このレンズも描写性能が高いです。望遠レンズを多用しない私にとって、価格が安く、性能もコンパクトさも優れたこのレンズは助かります。

EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STMの作例

EOS M3+EF-M55-200mmの作例「瀬戸の夕陽」

EOS M3+EF-M55-200mmの作例「花」

EOS M3+EF-M55-200mmの作例「満月」

EF-M22mm F2 STMは写真を楽しむのに最高のレンズ

EOS M3にEF-M22mm F2 STMを装着

EF-M22mmは、フルサイズ換算で35mmです。
F2という明るさ、35mmという焦点距離は、スナップ写真で最高のパフォーマンスを得られます。
そしてこのレンズは、被写体に0.15mまで近づけます。マクロっぽい使い方もできるのです。

大きなボケのある写真が、安い価格で手に入ります。
レンズの価格が安いというのは、写真を楽しむきっかけになります。

EF-M22mm F2 STMの作例

EOS M3+EF-M22mmの作例「バラの花」

EOS M3+EF-M22mmの作例「図書館」

EOS M3のダブルズームキット2とダブルレンズキット2はどちらが買いか?

さて、どちらが買いでしょうか?
・EF-M15-45mm、EF-M55-200mmのダブルズームキット2
・EF-M15-45mm、EF-M22mmのダブルレンズキット2
私はダブルズームキット2をおすすめします。
EF-M22mmは前述の通り絶対に買うべきレンズですが、実は中古価格が安く、1万円以内で購入できます。
後でEF-M22mmを買うのが前提ですが、望遠が必要ない人以外はダブルズームキット2をおすすめします。

EOS M3のバッテリーの持ちは普通だけど注意点あり

大前提として、ミラーレスカメラはバッテリーの消費が多いです。
旅行では予備が必須です。また外付けのEVF(電子ファインダー)を使うと、バッテリーが激しく消耗します。
EOS Mシリーズのバッテリー消費は、他社製品と比べても普通ですので安心してください。

ソニーのミラーレスはUSB給電に対応している

USB給電は本当に便利ですが、EOS Mシリーズでは対応していません。

ソニーはUSB給電に対応
ソニー公式サイト(外部サイト)α6500 主な仕様 | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー

EOS M3のケースはインナーバッグが良い

この写真のように、私はEOS M3用のケースにインナーバッグを使っています。

インナーバッグにEOS M3+EF-M22mm F2 STMを入れる
ミラーレス用のケースはたくさん発売されていますが、バッグに入るコンパクトさなのでインナーバッグで十分です。
単焦点はもちろん、標準ズームのEF-M15-45mmも入ります。
わりと雑に扱ってます。

EVFは必要なかった

EOS M3にEVFを装着

私は電子ビューファインダー EVF-DC1も本体と一緒に購入しています。
このEVF自体は、遅延も感じず、明るくて非常に見やすいです。
しっかりとカメラをホールドするのには、やはりファインダーが必要です。
しかし、EOS M3でしっかりホールドするような被写体はあまり撮らないのが本音です。

一眼レフのファインダーと違って、EVFは電子モニタなので眩しくありません。逆光や夕陽の撮影には良いのです。
とはいえEOS M3はチルト機構でモニタが90度回転しますので、よほど眩しい日中でなければEVFが必須とは思いません。

チルト式液晶のEOS M3

EOS M3でチルト式液晶を伸ばしてみる
面白いのはEVFも90度回転し、上向きで覗けることです。

EOS M3のEVFを90度回転

私がEVFを必要としない理由は、バッテリーの消費が激しくなるのと、物理的に邪魔となるからです。
そして眩しい環境では、モニタのチルト機構でほとんど対応できるからです。

EOS M3は中古がおすすめ

EOS M3を今のタイミングで買うならば、私は中古も考慮して良いと思ってます。
なにせ後継のEOS M6が控えていますから、これから値崩れしていきます。

また、旅行では雑に扱いますので、最初から中古だと気にする必要もないでしょう。

まとめ

私は旅行用にソニーのNEX-5Dを使っていて、すでにミラーレスカメラの満足度は高いものでした。
やはり一眼レフは、重くて大きいのです。

一眼を使わない人は他社製品がおすすめ

ミラーレスのみを購入したい人は、ソニーか富士フイルムの機種がおすすめです。
ミラーレスカメラ単体の性能では、EOS Mシリーズは確かに劣ります。
もし私が買うとしたら、富士フイルムのFUJIFILM X-T10を買ってました。富士フイルムのデジカメは色が素晴らしいのです。

FUJIFILM X-T20 | 富士フイルム
富士フイルムのデジタルカメラ「Xシリーズ」FUJIFILM X-T20の公式製品ウェブサイト。製品の特長や機能、スペック、サポート情報などご紹介いたします。

一眼レフを購入済み、もしくは購入予定の人は迷わずEOS M3

一眼レフとミラーレスを一緒に持ちたい人は、EOS M3しか選択肢がないほどです。
EFレンズを組み合わせて、一眼レフと一緒に使う撮影方法はレンズ交換不要で非常に便利です。
キヤノンのカメラならではの運用方法ですね。

単体運用では他社製が良い。
迷っている人は、EOS M5も良いでしょう。

コンパクトで一眼レフと一緒に持ち歩けますから、一眼レフも一緒に使う人にはEOS M3はおすすめできるカメラです。

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